1階は、倉庫機能をメインに、2階から上を住居スペースとして計画しました。壁で囲われたプライベートなバルコニーを配して、昼夜を問わず快適なすみごこちを持つ住宅を作りました。コンセプトは「クラッシック・モダン」。流行にとらわれず、いつの時代にも通用するデザインを徹底してまとめてみました。
船を想わせる外観から「ノアの方舟(Noa’s Ark)」を連想し、建物の名称を決定。流行を追わないシルバーの外壁に、夕暮れから点灯するライトアップで家の形を引き締めます。
エントランスから、土足のまま裏通りの出入口に抜けられるプラン。ステージから連続してデザインされた鉄骨フレームの階段が空間をシャープに際立てます。
階段はグレーチングの廊下を折り返してロフトまで続きます。奥に見えるのは、ドレッシングルーム。異空間の光を放ちます。
ドレッシングルームの壁は、玉虫色に輝くモザイクタイル。壁から持ち出しのセラミック・カウンターが、空間をより引き締めます。
バルコニーから見た夜のLDK。手前のグレーチングはカーポートへつながる吹抜け。
LDKは、クラッシックとモダンが融合したデザイン。家具の場所を選ばない可変空間は、ライフスタイルに合わせて変えていきます。
夜のバルコニーを見て過ごす贅沢なLDK。ついついパーティーを開きたくなります。
ゴージャスなカーテンのワードローブ・ルームは「ホーンテッドマンション」をコンセプトにしてまとめています。
ロフトから2階LDKに向けて開放された開口部。ランダムな格子の向こうにはトップライトが配置されていて、採光も充分です。
裏通り側のファサードは、正面とは趣の違うデザイン。こちらにも出入口を設け、リバーシブルに使用できるプランとなっています。
このたびは、当社モデルハウスのThe Ark(ジ・アーク)に審査員特別賞をいただきまして、誠に嬉しく思います。
今回の建物は、将来息子の住居として計画したもので、モデルハウスとしては、かなり個性の強く出た作品に仕上がりました。設計に当たり、息子の意見を取り入れ、ひとつひとつの素材やパーツを、妥協せずに探求しまとめていきました。
コーディネートのデザインコンセプトは、息子が決めた「クラッシック・モダン」です。
現代においても、古き良きデザインは生き続けています。いつまでも古くならず、流行を追わないデザインを目指して造り上げました。黒っぽい壁紙も、メインの内装色としてはタブーな色ですが、実際にその空間に身を置くと、ホッと心安らぐ空間であることが実感出来ます。
2階リビングには、カーテンの無い大開口があり、外からの視線をカットした、屋上庭園のようなバルコニーを造りました。床に敷かれた人工芝の緑が、昼夜を問わず優しく目に映ります。
情報にあふれた社会からちょっと離れて、テレビが無くてもいい、時間を忘れさせてくれるような心地よい空間を実現できたと思います。
〒918-8201 福井県福井市南四ツ居町1-121