マイホームでの暮らしをさらに豊かにしてくれるのが、庭づくりです。雑誌やSNSで見かける素敵な庭に憧れながらも「最初に何から始めればよいのか」「どんなスタイルが自分に合うのか」と迷う方も多いのではないでしょうか。
「FPの家」は、お客様一人ひとりのライフスタイルや理想を大切にしています。 庭づくりも住まい全体のデザインや性能と合わせて計画することで、より満足度の高い空間を実現できます。
本記事では、おしゃれで実用的な庭をつくるための具体的なポイントとアイデアを紹介します。
一軒家の庭の役割と活用方法
朝日を浴びながらコーヒーを味わったり、休日に家族で芝生に寝転んだりする時間は格別です。季節ごとの移ろいを感じながら過ごせる庭は、一軒家ならではの魅力をたっぷり味わえるでしょう。
一軒家の庭の活用方法は以下のとおりです。
・くつろぎ空間
休日に読書やコーヒーを楽しんだり、友人とバーベキューをしたりできる家族の憩いの場になります。
・子どもやペットの遊び場
公園へ出かけずに庭で安心して遊べるため、目が届きやすく安心です。
・趣味スペース
ガーデニングや家庭菜園を取り入れることで、暮らしに彩りと癒やしをプラスできます。
・外観デザインの向上
シンボルツリーや季節の花が家全体の印象を明るくし、資産価値も高めます。
・実用性の向上
洗濯物干し場や採光・通風の確保など、毎日の暮らしを快適にサポートします。
・庭と室内の一体感
高気密・高断熱住宅なら、庭とつながる空間を活かして自然の光や風を取り入れられます。
庭をどのように活用するかを意識して整えることで、毎日の暮らしがより快適で豊かになります。
ガーデニングやバーベキューを楽しむのに必要な庭の広さは?
庭づくりで気になるのは「どのくらいの広さを確保すれば理想を実現できるか」という点です。あらかじめ用途に合わせた目安を把握しておくと、安心して計画を進められます。
ガーデニングや家庭菜園を楽しむ場合は、約3畳(約5㎡)ほどあれば十分に育てられます。
バーベキューを楽しむ場合は、4〜5人なら約6畳(約10㎡)、7〜8人なら8畳(約13㎡)以上が目安になります。
子どもと遊んだり、家族でゆったりとくつろいだりする場合は、最低3畳ほどあれば十分に楽しめます。ビニールプールや小さなテントを置くこともでき、限られたスペースでも工夫次第で多彩な過ごし方を実現できます。
おしゃれさと使いやすさを両立した庭作りのポイント
理想の庭を実現するためには、見た目の美しさに加えて、日々の生活のなかで快適に使える工夫が欠かせません。ここでは、庭をより楽しむために役立つ7つのポイントを紹介します。
どんな使い方をするか明確にする
庭づくりを始めるときは、まずどのように活用したいかを家族で話し合うことが大切です。 読書やコーヒーを楽しむ場にするのか、子どもの遊び場にするのか、心をリフレッシュする空間にするのかによって、必要な工夫や設備が変わります。
たとえば、バーベキューを楽しむ場合は水栓や電源があると便利です。ペットと過ごす場合はフェンスや足洗い場を整えると安心して楽しめます。
最初に理想の過ごし方を具体的に描くことで、庭づくりをスムーズに進められます。
どんなテイストやデザインにするか明確にする
庭のデザインスタイルをあらかじめ決めておくと、全体に統一感が生まれて心地よい空間になります。主なスタイルとしては、以下のようなものがあります。
・ナチュラルスタイル:木材や自然石を使い、植物を豊かに配した自然な雰囲気
・モダンスタイル:シンプルな直線デザインと無機質な素材で洗練された印象
・和風:竹垣、石灯籠、苔などを用いた落ち着いた風情
・洋風:レンガやアイアンを使った欧風ガーデン
・南国風(リゾートスタイル):ヤシの木やウッドデッキでトロピカルな雰囲気
庭単体ではなく家の外回り全体でコーディネートする
庭を計画するときは、庭だけに注目するのではなく、玄関アプローチや駐車場、門扉、外壁などを含めて外回り全体をひとつのデザインとして考えることが大切です。素材や色合いを揃えることで、調和のとれた美しい住まいを実現できます。
たとえば、外壁がナチュラルな木目調の場合は、庭に木製フェンスやウッドデッキを取り入れることで温かみのある統一感を演出できます。モダンな雰囲気の住宅であれば、コンクリートやタイル、金属素材を組み合わせることで、スタイリッシュで洗練された印象をつくり出せます。
動線を意識したレイアウトを考える
庭を快適に使うためには、日常の動きを考えた動線づくりが欠かせません。リビングから庭への出入りや、洗濯物干し場・物置・ゴミ置き場までの経路を意識して配置すると、暮らしがスムーズになります。
とくにリビングと庭のつながりは大きなポイントです。掃き出し窓の先にウッドデッキやタイルデッキを設けると、室内と庭が一体となり、広がりのある心地よい空間が生まれます。
さらに、庭で遊んだあとに家を汚さずにすむよう、勝手口や足洗い場を設けておくと安心です。子育て世帯やペットと暮らす家庭では、日常をより快適に楽しめる工夫として役立ちます。
外からの視線を考慮する
庭で心からくつろぐためには、プライバシーを守りながら開放感を楽しめる工夫が欠かせません。道路や隣家からの視線をやわらげることで、安心して庭時間を満喫できます。
視線を遮る方法には、フェンスや生垣、高めの植栽を取り入れるほか、パーゴラにツル性植物を絡ませる、タープやオーニングを設置するなどの工夫があります。遮りすぎず適度に抜け感を持たせることで、圧迫感を避けながら快適さを保てます。
新築の場合は、中庭(パティオ)を設けるのもおすすめです。建物に囲まれた空間であれば、外からの視線を気にせずに過ごせるだけでなく、開放的で安心感のある庭を実現できます。
こちらの記事では、中庭のある家について解説しています。 中庭があるメリットや建てる際のポイントも取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。
日差し対策をする
庭を快適に活用するためには、強い日差しをやわらげる工夫が欠かせません。夏場でも心地よく過ごせるように日陰をつくれば、家族みんなが安心して庭時間を楽しめます。
日差し対策としては、テラス屋根やパーゴラ、オーニング、タープ、シェードなどを設置すると効果的です。また、落葉樹をシンボルツリーとして植えると、夏には涼しい木陰を生み、冬には葉が落ちて光を取り込むため、自然の力で快適さを調整できます。
照明や水栓などの設備を整えておく
庭を便利で心地よい空間にするためには、照明と水栓をうまく取り入れることが大切です。
照明を設置すると、夜間に美しい景観を楽しめるだけでなく、防犯面でも安心できます。シンボルツリーを照らすスポットライトや通路を彩るフットライト、人感センサー付きライトを取り入れると、安全性とデザイン性を同時に高められます。
さらに、おしゃれなガーデンシンクを設置すると、屋外での作業や家族のイベントがより快適になり、庭の魅力を一層引き立てられます。
メンテナンスしやすい設計にする
庭を長く楽しむためには、つくった後の手入れを無理なく続けられるように工夫することが大切です。最初からメンテナンスのしやすさを考えておけば、美しい状態を気持ちよく維持できます。
雑草対策には、コンクリートやタイル、砂利、人工芝、防草シートなどを取り入れると効果的です。植栽を選ぶ際には、地域の気候に合い、手入れが簡単で丈夫に育つ品種を選ぶことで、四季を通じて魅力的な庭を保てます。
庭のおしゃれさをアップさせるアイテム8選
ここからは、庭をもっと魅力的に彩るアイテムを紹介します。
ウッドデッキや照明などは家の設計とも深く関わるため、注文住宅の計画段階から取り入れることで、より統一感のある理想の庭が実現します。
ウッドデッキ・テラス
Afternoon Tea House 鹿児島県/有邦開発(株)
ウッドデッキやタイルデッキを設けると、リビングからつながる「第二のリビング」として活用でき、暮らしの楽しみが一段と広がります。子どもを遊ばせながら家事を進めたり、朝食を外で味わったりと、日常に心地よいひとときを取り入れられます。
「FPの家」では、床の高さを室内とそろえて設計できるため、空間の一体感がより高まります。素材は、天然木ならではの温もりを楽しめる木製デッキと、耐久性に優れお手入れが簡単なタイルデッキから選べます。
テーブルセット・ガーデンファニチャー
屋外用のテーブルセットを置くと、庭での食事やリラックスタイムがいっそう快適になります。
素材を選ぶ際は耐候性を重視すると安心です。アルミやスチールは軽くて錆びにくく、樹脂製はお手入れが簡単です。木製は定期的なメンテナンスが必要ですが、その分温もりある雰囲気を楽しめます。
庭のテイストに合わせてファニチャーを選ぶと、空間全体に統一感が生まれます。モダンな庭にはシンプルな金属製、ナチュラルな雰囲気には木製、リゾート感を演出したい場合はラタン調を選ぶことで、庭の魅力をさらに引き立てられます。
アウトドアライト
照明は庭の印象を大きく変える大切なアイテムです。スポットライトでシンボルツリーを照らすと夜の景観が美しく映え、フットライトを設置すると通路を安心して歩けます。ガーデンポール灯を取り入れると、やわらかな光で庭全体を心地よく包み込めます。
配線工事をともなうため、新築時や外構工事と合わせて計画するとスムーズに整えられます。「FPの家」では住宅デザインに合わせた照明計画を提案できるため、昼も夜も魅力的な庭を楽しめます。
シャワープレイス・ガーデンシンク
屋外に水場を設けておくと、バーベキュー後の片付けやガーデニングでの土汚れの洗い流し、子どものプール準備、ペットの足洗いなど、さまざまな場面で役立ちます。
デザインもレンガ調やタイル仕上げ、ステンレス製など種類が豊富で、機能性を備えながら庭のアクセントとしても魅力を発揮します。庭全体のテイストに合わせて選ぶことで、実用性とデザイン性を両立した心地よい空間を演出できます。
シンボルツリー
シンボルツリーは庭全体の雰囲気を決める大切な存在です。庭の広さや四季ごとの変化、手入れのしやすさ、家や周囲との調和を考えて選ぶと、暮らしに心地よい彩りを加えられます。
常緑樹ではシマトネリコやオリーブが人気で、一年を通じて緑を楽しめます。落葉樹ではヤマボウシやハナミズキ、イロハモミジなどが好まれ、季節ごとの美しい表情を楽しめます。
花壇・プランター
季節の花や緑を取り入れると、庭に華やかさと生き生きとした雰囲気が広がります。花壇には多年草を植えると毎年美しい姿を楽しめ、プランターを活用すれば置き場所を変えながら模様替えを楽しめます。
植物を選ぶ際には、日当たりや土壌に合った種類を選ぶことで長く美しい状態を保てます。
芝・人工芝
芝生を取り入れると、庭全体に爽やかさと広がりを感じられます。
天然芝は美しい見た目や柔らかな足触りが魅力で、丁寧に手入れをすれば四季を通じて心地よい空間を楽しめます。人工芝はお手入れが簡単で一年中緑を保てるため、忙しい家庭でも快適に活用できます。
人工芝を選ぶときは、品質によって見た目や耐久性が変わるため、信頼できる製品を選ぶことが大切です。
砂利
砂利は雑草抑制と景観の両方に優れたアイテムです。白玉砂利は和風、グレー系の化粧砂利はモダンな庭におすすめで、色や粒の大きさで雰囲気を変えられます。
時間が経つと砂利が減って補充が必要になり、落ち葉掃除もやや手間がかかります。敷く前に防草シートを使えば、雑草対策がより効果的です。
まとめ
一軒家の庭は、家族の団らんやリフレッシュ、趣味の実現など、暮らしを豊かにする大切な空間です。
おしゃれで使いやすい庭をつくるには、用途を決め、デザインを統一し、動線や視線、日差しを考慮した設計が欠かせません。さらに、照明や水栓などの設備を整え、メンテナンスしやすい素材を選ぶことで、美しい状態を長く保てます。
「FPの家」は、高性能住宅と自由なデザインを両立させ、住まいと庭を一体的に計画できる家づくりを行っています。
また、地域の気候を熟知したFP会員工務店が、お客様一人ひとりの理想に寄り添いながら、快適で心地よい庭づくりをサポートいたします。資料請求も承っておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
「FPの家」では、全国の工務店で建築施工を行っています。 公式サイトでは加盟店名簿を地域別に掲載しています。 ぜひご覧ください。

