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住まいのコラム

2026年6月17日

新築工事の流れと期間を解説!工程ごとの作業内容をわかりやすく紹介

新築住宅を建てる際、マイホームがどのようにできあっていくのか気になる方も多いのではないでしょうか。安心して家づくりを進めるためにも、着工から引き渡しまでのステップを事前に知っておきたいと思うのは自然なことです。

また、全体のスケジュールを把握しておけば、必要な準備の見通しが立ちやすくなるほか、どのタイミングで検査が入り、いつ立ち会いが必要になるのかも理解しやすくなります。

本記事では、新築工事の流れを5つの工程に分け、それぞれの作業内容と期間の目安を詳しく解説します。

新築工事の流れと期間

新築工事は、着工準備から引き渡しまで、一般的に3〜6か月程度かかります。ただし、建物の規模や仕様、天候、工事の進捗状況により、期間は変動することがあります。

工事は大きく5つの工程に分けられ、それぞれに専門の業者や職人が関わります。各工程の作業内容と、必要な期間の目安は以下のとおりです。

・工程①着工準備
地盤調査や地鎮祭、必要に応じて地盤改良工事を行います。この段階は約4週間かかります。地盤の状態により、改良工事に時間がかかることもあります。

・工程②基礎工事
建物を支える土台をつくります。根切りから配筋、コンクリート打設、養生期間まで含め、約3〜4週間が目安です。

・工程③建方・上棟式
建物の骨組みを組み立て、屋根や外壁の施工、断熱工事を進めます。この工程は約1〜2か月かかり、建物の外観が形づくられる重要な段階です。

・工程④内装・外構仕上げ
フローリングやクロス貼り、住宅設備の取り付け、外構工事などを行います。この工程には、約1〜2か月を要します。

・工程⑤完成・引き渡し
竣工検査を経て引き渡しとなります。検査から引き渡しまで約1週間程度で完了します。

このように、新築工事は多くの工程を経て完成します。工務店では、各工程がスムーズに進むよう工程表を作成してスケジュールを管理します。

施主側でもあらかじめこの流れを把握しておくことで、現場の進捗状況を把握しやすくなり、気になる点や疑問があった際にも適切なタイミングで確認が行えるでしょう。

【着工準備】新築工事の工程①

【着工準備】新築工事の工程①

着工準備は、実際に建物を建てる前に土地の状態を整え、工事の基準を定める重要な段階です。この工程では、まず地盤の強度確認を行い、その後、建物の正確な位置を決定します。

地盤調査

地盤調査は、建物を建てる前に地盤の強度や支持力を確認する作業です。木造住宅でも建物の重量が地面にかかるため、地盤が弱いと建物が傾いたり、壁にひびが入ったりする原因になります。

地盤沈下が起こると、ドアや窓の開閉に支障をきたしたり、建物の寿命が短くなったりするおそれがあります。

一般的な木造住宅では、建物の四隅と中央の5点を目安に、スクリューウエイト貫入試験(旧:スウェーデン式サウンディング試験)を行い、地盤の硬さや支持力、土質の傾向を調べます。

必要に応じて、より詳しく地層を確認するためにボーリング調査を行うこともあります。

地盤調査の結果、地盤が弱いと判断された場合は、基礎工事の前に地盤補強工事や地盤改良工事を行います。調査自体は半日から1日程度で終わることが多く、結果や報告書が出るまでには数日から1週間程度かかるのが一般的です。

この調査結果にもとづいて、地盤改良工事の必要性や基礎の仕様が決定されます。

地鎮祭

地鎮祭は、工事の安全と建物の無事を祈願する神道の儀式です。土地を鎮め、工事期間中の安全を願って行われます。必須ではありませんが、縁起を担ぐために実施する方が多いです。

工務店やハウスメーカーを通じて依頼すれば、神主や祭壇、テントなどの手配をすべて行ってくれます。

地鎮祭の後には、近隣への挨拶回りを行うのが一般的な流れです。これから始まる工事の騒音や車両通行についてあらかじめ理解を得ておくことで、トラブルを未然に防げます。

こちらの記事では、地鎮祭について解説しています。 費用相場や当日の流れも取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。

地盤改良工事

地盤調査の結果、地盤が弱いと判定された場合は、地盤改良工事が必要になります。地盤改良工事には、セメントを使って地表周辺を固める表層改良工法、円柱状に地盤を固める柱状改良工法、鋼管で地中から支える小口径鋼管杭工法などがあります。

地盤の状態に応じて、適切な工法を選択します。

地縄張り・遣り方

地縄張りは、敷地内に建物が建つ正確な位置を示すために、麻ひもやビニールひもを使って建物の輪郭を地面に描く作業です。これにより、建物の配置や境界からの距離を確認できます。

一方、遣り方(やりかた)は、基礎工事の高さや位置の基準となる木杭と水平の板を設置する作業で、これから始まる基礎工事の基準点となります。

水道工事

着工準備の段階で、敷地内への給水管の引き込み工事も行います。公道から敷地内へ上水道を引き込み、工事中に使用できるように仮設の水道設備を設置します。この工事は通常、1〜2日程度で完了します。

【基礎工事】新築工事の工程②

【基礎工事】新築工事の工程②

基礎工事は、建物全体の荷重を地盤に伝える重要な工程です。住宅の基礎には布基礎とべた基礎がありますが、耐震性の高いべた基礎が主流となっています。基礎工事は、約3〜4週間かけて以下の手順で進められます。

根切り・地業・防湿シート張り・捨てコンクリート

根切りは、基礎をつくるために必要な深さまで地面を掘削する作業です。掘削後、砕石を敷き詰めるなど地盤を安定させる「地業」と呼ばれる作業を行います。

地盤が固まったら、その上に防湿シートを張り、地面からの湿気が建物内に侵入するのを防ぎます。

最後に、捨てコンクリートを打設し、次の工程で行う配筋工事の基準面をつくります。捨てコンクリートは構造的な強度を持たず、作業の精度を高めるための下地として使われます。

配筋工事

配筋工事は、基礎の強度を高めるために鉄筋を組む作業です。設計図にもとづき、決められた間隔で鉄筋を配置し、結束線で固定していきます。

鉄筋の太さや間隔、かぶり厚(コンクリート表面から鉄筋までの距離)は、建物の構造計算にもとづいて厳密に決められています。

べた基礎の場合、まずスラブ(床)部分の配筋を行い、その後立ち上がり部分の配筋を進めます。配筋が完了した後、第三者機関による配筋検査を受けます。

検査では、図面どおりに施工されているか、鉄筋の間隔や結束の状態などが確認されます。この検査に合格することが、次の工程に進むための条件となります。

コンクリート打設

配筋検査に合格したら、型枠を組み、コンクリートを流し込む打設作業を行います。べた基礎では、まずスラブ部分にコンクリートを打設し、約3日間養生して強度を生み出します。

その後、立ち上がり部分の型枠を組み、再度コンクリートを打設します。コンクリートの養生期間は、気温によって変動するのが特徴です。

一般的なセメント(普通ポルトランドセメント)を使用する場合、型枠の存置期間は、気温15℃以上では3日以上、5℃以上15℃未満では5日以上が目安です。気温が低い時期はコンクリートが固まるまでに時間がかかるため、状況に応じてより長い養生期間を確保します。

養生期間が終わったら型枠を外し、基礎の完成形が現れます。

配管工事

基礎が完成したら、給水・給湯・排水管などの配管工事を行います。基礎内部や床下に配管を通し、将来的に水回り設備を設置する位置まで配管を延ばします。この段階で配管の位置や勾配を正確に施工しておくことが、後の設備工事をスムーズに進めるために重要です。

足場組み

基礎工事が完了すると、専門業者によって仮設足場が組み立てられます。住宅のような小規模建築では、直径48.6mmの鉄パイプが一般的に使用されます。足場は外壁工事や屋根工事を安全に行うために必要で、工事完了まで現場に設置されます。

【建方・上棟式】新築工事の工程③

【建方・上棟式】新築工事の工程③

建方・上棟式の工程では、建物の骨組みを組み立て、屋根や外壁を施工し、外観が形づくられていきます。この工程は約1〜2か月かけて行われ、多くの専門業者が関わります。

建方工事

建方工事は、クレーン車を使って土台の上に柱を立て、柱と柱の間に梁や桁を架けて、建物の主要な構造材を組み立てる作業です。天候に左右されやすい作業のため、雨天の場合は延期されることもあります。

建物の構造を強化するために、筋交いや各種補強金物を取り付けます。これらの金物は図面で指定された位置に正確に設置する必要があり、施工精度が建物の耐震性に大きく関わります。

すべての金物が取り付けられた後、中間検査が行われ、構造材の寸法や金物の配置が確認されます。

上棟式

上棟式は、柱や梁などの骨組みが完成した後に行われる伝統的な儀式です。棟木に地鎮祭でいただいたお札を貼り、建物の無事を願って執り行います。

上棟式は必須ではありませんが、工事の無事な完成を祈願するとともに、大工や工事関係者をねぎらう機会としても重要です。

こちらの記事では、上棟式について解説しています。 基本的な流れやよくある質問も取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。

屋根工事

骨組みが完成したら、屋根工事を進めます。まずはベースとなる木板(野地板)を張り、その上から「ルーフィング」と呼ばれる防水シートを敷きます。

ルーフィングは雨水の侵入を防ぐ重要な役割を果たし、屋根材の下に敷くことで二重の防水層を形成します。

最後に、ガルバリウム鋼板などの仕上げ材を葺いて屋根を完成させます。屋根材の選択は、耐久性やメンテナンス性、デザイン、予算などを考慮して決定します。

屋根工事にかかる期間は、1週間程度が目安です。この段階で建物が雨から守られるため、以降は天候の影響を受けにくくなります。

床・壁・サッシ施工

屋根工事と並行して、床や壁の下地工事も進めます。床には合板を張り、壁には構造用合板や筋交いを設置して耐力壁をつくります。

また、窓やドアの開口部にはサッシを取り付けます。サッシの取り付けが完了すると、建物は外部環境から遮断され、雨の影響を受けにくくなります。

電気工事

この段階で電気配線工事を行います。壁や天井の内部に配線を通し、各部屋にコンセントやスイッチを設置する位置に電気ボックスを取り付けます。

照明器具や分電盤の設置は内装工事の後に行いますが、配線工事は壁を塞ぐ前に完了させる必要があります。この段階での配線ミスは後から修正が難しいため、図面との照合を慎重に行います。

断熱工事

断熱工事は、住宅の快適性と省エネルギー性能を左右する重要な工程です。壁や天井、床に断熱材を施工し、外気の影響を受けにくい室内環境をつくります。

「FPの家」では、発泡プラスチック系の断熱材のなかでも高い断熱性能を誇る硬質ウレタンフォームを使用した「FPウレタン断熱パネル」を採用しています。住宅の設計に合わせて1枚ずつオーダーメイドでつくるため、構造体にほとんど隙間なく施工することが可能です。

さらに、パネルと柱の間に気密テープを貼り付け、配管・配線などの小さな隙間には現場発泡ウレタンを吹き付けるなど徹底した施工により、まるで魔法瓶のような住宅を実現しています。

断熱性能が高い家は、結露も発生しにくいというメリットがあります。硬質ウレタンフォームは水に強い特性があり、その自信の証として、FPウレタン断熱パネルでは壁内での無結露を50年保証しています。

これらの特徴により「FPの家」では高い断熱性能と気密性能を実現し、快適な住環境を長期間維持できるのです。

外壁工事

断熱工事と並行して外壁工事を進めます。まず、雨漏りや結露から建物を保護する防水シートを張ります。その後、仕上げ材を固定するための胴縁を取り付け、最後にサイディングやガルバリウム鋼板などの外壁材を施工します。

外壁材にはさまざまな種類があり、デザインや耐久性、メンテナンス性などを考慮して選択します。

【内装・外構仕上げ】新築工事の工程④

【内装・外構仕上げ】新築工事の工程④

内装・外構仕上げの工程では、建物内部の仕上げと外回りの整備を行います。この段階で住宅としての機能が整い、住める状態に近づいていきます。作業は約1〜2か月かけて進められます。

フローリング・タイル貼り

内装工事では、まず床にフローリングやタイルを貼ります。水回りにはタイルを使用することが多く、キッチンや洗面所、玄関などに施工します。床材の施工が完了した箇所は、傷がつかないように養生シートで保護します。

造作工事・建具設置

造作工事では、階段や棚、押入れ、カウンターなどの造り付け家具を製作・設置します。大工が現場で木材を加工し、間取りや寸法に合わせて造作物をつくり上げていきます。既製品とは異なり、空間を有効活用できる利点があります。

同時に室内ドアや窓、襖などの建具も設置します。建具の取り付けでは、開閉がスムーズに行えるように丁寧に調整を行います。建具の取り付けが完了すると、各部屋が区切られ、住宅としての形が整ってきます。

造作工事は大工の技術が表れる工程でもあり、仕上がりの美しさが住宅の品質を左右します。

クロス貼り

壁や天井に石膏ボードを張った後、その上にクロス(壁紙)を貼ります。クロス貼りの前に、石膏ボードのビス穴やつなぎ目をパテで埋め、平滑にする下地処理を行います。下地処理が完了したら、あらかじめ選んでおいたクロスを部屋ごとに貼っていきます。

クロスの種類や色によって、部屋の雰囲気が大きく変わります。

足場外し

外壁工事と屋根工事が完了し、外部の仕上げが終わると、足場を撤去します。足場が外されることで、建物の外観が初めて全体的に見えるようになり、完成後のイメージをつかみやすくなります。足場の撤去は専門業者が半日程度で行います。

照明・電気・設備工事

クロス貼りが完了したら、照明器具やコンセントカバー、スイッチプレートなどを取り付ける電気工事の仕上げを行います。また、分電盤やエアコンの設置も進めます。

同時に、ユニットバスやシステムキッチン、洗面台、トイレなどの住宅設備を設置します。設備の設置には配管工事もともなうため、給排水の接続を確認しながら作業を進めます。さらに、換気扇や24時間換気システムも取り付け、建物内の空気環境を整えます。

外構工事

建物が完成に近づいてきた段階で、外構工事を行います。外構工事には、駐車スペースの土間コンクリート打設、門扉やフェンスの設置、玄関アプローチの整備、植栽、立水栓の設置などが含まれます。

外構は建物の外観を印象づける重要な要素であり、デザイン性と機能性の両面を考慮して計画します。外構工事は約1〜3週間程度かかりますが、入居後に別途施工することも可能です。

【完成・引き渡し】新築工事の工程⑤

すべての工事が完了したら、検査を経て引き渡しとなります。この最終段階では、建物が設計図通りに施工されているか、不具合がないかを確認します。

竣工検査

竣工検査では、工事責任者が設計図面や仕様書にもとづいて建物全体を点検・確認します。もし設計図面と異なる箇所があれば、やり直しの工事が行われます。

その後、検査機関による竣工検査を受け、合格すれば工事が完了となります。

ただし、このあとに実施する建築主や設計担当者立ち会いの仕上がり確認で不具合が見つかった場合は、補修工事が必要です。建築主側でチェック項目のリストを用意しておくと、効率的に確認できます。

引き渡し

すべての検査と補修が完了し、建築主が建物の仕上がりに納得したら、鍵の引き渡しが行われます。工事用の鍵から建築主専用の鍵へ変更され、正式に完了となります。

引き渡しの際には、設備の使い方や保証書、取扱説明書などの説明も受けます。

すべての工程が完了したら、工事期間中の協力に感謝する意味も含め、改めて近隣への挨拶回りを行いましょう。

こちらの記事では、注文住宅を建てたいとき「どこに相談すればよいのか」について解説しています。ベストなタイミングや事前に準備しておきたいことも取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。

まとめ

新築工事は、着工準備から引き渡しまでの5つの工程を経て、約3〜6か月で完成します。各工程には専門の業者や職人が関わり、それぞれの作業が建物の品質を左右します。とくに基礎工事や断熱工事は、住宅の耐久性や快適性に直結する重要な工程です。

工事の流れを理解しておくことで、各段階での確認やチェックがスムーズに行えるほか、疑問点があればすぐに工務店に相談できます。また、配筋検査や中間検査、竣工検査など、重要なタイミングで立ち会うことも、安心して家づくりを進めるためには欠かせません。

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