FPの家

人が、あたたかい。

「through DOMA stay DOMA」~通り抜ける そして集まる~

T字型の特徴的な土間を介して、人や視線、風が通り抜ける。
土間は靴を脱ぐ為だけの場所ではなく、腰掛け、話し、子ども達は遊ぶ。
単一的に使われがちな玄関土間を生活の中に引込む事に寄って、多様な使われ方が出来る様になり住まい方の可能性を広げる。

茶と墨の落ち着いた佇まいに、軒天や格子の木目でアクセントを与えた「和」の様相。

内観にもメインカラーは茶を与え、ホワイトとのコントラストを楽しめる。
2階からの屋根勾配の天井高で、吹き抜けの開放感の中に存在感のある化粧梁。
土間からすぐ迎えるカウンターは、朝の慌ただしい時間帯の食事、そして急なご来客もお気を使わせることのない間取り位置。

靴のまま回遊できるよう、広くとったT字の土間は、玄関から和室、共有空間、プライベートな空間を気持ち良く結ぶ。

和の統一として、窓には全て内障子をはり、外からの光をやわらかく取り入れてくれる。
1階の掃出窓と障子は茶室のように高さ1500mmと低く、畳に座って心地よい高さ、そして人が自然とお辞儀をする高さとなっている。

1階の和室は土間を介して独立した空間で、他居室とは差別化した素地色の明るさが印象的。
外観にみられた木格子の和室内からの様相は、気持ち良い光をしっかり取り入れながら外からの視線を遮り、障子を開けたときのプライベートを確保しながら開放感を演出。