FPの家

人が、あたたかい。

将来を見据えたプランも室内環境もバリアフリーな住宅

テーマは「高齢者にも優しいバリアフリー住宅」。
ご主人のこだわりは将来を見据えた高齢者に子供にも誰にも優しい使いやすさ、生活のしやすさと目に見えない部分の室内環境を目標にした、肌で直に接する床は奈良県産のヒノキを1階に杉を2階に採用し、壁は自ら調べたお気に入りの珪藻土+漆喰+ほたて貝+火山灰をブレンドした自然素材の塗り壁材で調湿作用に加え浄化作用できれいな空気にこだわった。

関西地区大阪府

和風のイメージを残すために1階外壁を木目調、2階外壁を塗り壁調の配色にして、南向きの大きな深い庇で夏の日差しを遮り、冬の日差しを取り入れるように工夫し、アプローチは将来車いすでも利用しやすく、引き戸の玄関ドアで出入りも楽な形状にした。

無駄な仕上げ材を無くしあえてモルタル鏝仕上げとした土間は収納スペースが右側へと広がり、床のヒノキと楢材の框で視覚的に解りやすい玄関周りと、左側の縦格子で家族団欒の雰囲気が伝わる。

他の窓は小さくてもみんながくつろぐリビングには大型のヘーベシーベ木製窓を取付け、プライバシーの確保は電動アルミルーバーで確保する。
丸窓と布クロスで畳コーナーを引き立てる。

車いすでも通りやすくするため、廊下の有効幅を1メートルにした事で部屋の延長となり、壁の縦格子、吹抜けと合わせて立体的にも広い空間になった。
畳コーナーに古民家調の吊り棚を設置しくつろげる空間を造った。

2階のスタディールームからのぞき込む吹き抜けからのリビングは勾配天井で変化をつける。
高窓は電動ロールスクリーンの開閉で冬の日差しを取り入れ夜空も見ることができる。

暖簾を吊って仕切るシューズクローゼットは、お出かけ用小物、ベビーカー、アシスト自転車充電器なども置ける。

定番の室内干しスペースと使いやすい業務用大型シンク。
吸湿放湿性の高い壁、天井材とワンポイントのかわいいモザイクタイル。

住宅では珍しい車いすでも楽に利用できるトイレは、通常時は開きドアで利用し必要に応じて簡単な操作で大開口になる引きドアを採用した。

落ち着く藍色のクロスとカウンターの集成材がコントラストになる家族が利用するスペース。
本が増えてもホームセンターで杉板合板を購入し簡単に増やせる可動棚。

床は杉板に自然塗料、壁は珪藻土で仕上げ、シンメトリーに計画した洋室は間仕切りを造ると将来の子供室二部屋になり、子供が独立した後は間仕切りを撤去して夫婦の趣味の部屋になる。