現場発泡のウレタンは、主成分のA液とB液、それに接着性の溶剤等を同時に混ぜ合わせて現場で吹き付け発泡させます。そのため、溶剤による気化ガスが多量に発生し引火しやすく、できた製品も燃焼に対して極めて危険性が高いといわざるを得ません。「FPの家」の現場では溶剤を使用することがないため、それが燃焼の起因となることはなく、人体に影響を及ぼすこともありません。

硬質ウレタンの発火温度は400℃前後で、木材とほぼ同じです。さらにFPウレタン断熱パネルは、生産段階において難燃剤を混入し、自消性を高めています。パネル内は30トンの圧力で注入したウレタンが隙間なく充填されていることに加え、現場でも気密施工を徹底して行っており、パネルと柱や梁、またパネル同士の接合部分などには気密テープの処理、隙間から入ってくる空気を少なくすることにより、燃えるために必要な酸素が供給されず、グラスウール材のように火が壁体内を走ることがありません。燃えても表面が炭化するだけで、それ以上の燃焼を続行させない「絶縁体」の役目をしていることも実験結果で実証されています(自社検査)。