高気密にひと工夫、薪ストーブのある暮らしを実現。

北欧の若者向けデザインという薪ストーブは、お部屋のインテリアとしての役割も。

石川県で教員をなさっているO様の最大の関心事は、エネルギー問題です。地球規模の壮大なテーマについての研究から、日常生活の中でできる小さなエコまで、常に目を配り、実践していらっしゃいます。
もちろん、家づくりにおいても“省エネ”が外せないポイントでした。お嬢様の小学校入学を機に新築を計画したOさんは、当初、他のハウスメーカーに依頼したものの、なかなか思い通りの家づくりを進めることができませんでした。そんな時に出会ったのが「FPの家」だったのです。
高断熱・高気密で結露の心配がなく、省エネ性能に優れた「FPの家」が、Oさんのお眼鏡にかなったことは言うまでもありません。そして、Oさんの省エネに対する強いこだわりは、「FPの家」でしっかりと結実しています。 そのひとつが、リビングに設置された薪ストーブ。かねてから新しい家では薪ストーブの炎を見ながら暖かく暮らしたいと考えていたOさんですが、最大の理由はもちろんエネルギー事情に起因しています。
「長期的なエネルギー問題の趨勢を考えると、これからは灯油に頼るよりも、薪ストーブの方が絶対に省エネになると考えたからです」
ただし、薪ストーブの燃焼には空気が必要であり、高気密住宅ではその点がネックとされています。しかし、お客様たってのご要望とあり、今回は工務店とストーブ業者が協力し、ストーブに細工を施して空気を取り入れる仕組みを整え、問題を解消することができました。さらに、一般には確保が難しいとされる薪の手配も、独自の入手ルートがあるので心配なし。
「おかげで、夜、薪ストーブの火を見ながらお酒を飲むのが至福のひとときです」と、ご主人はやわらかに微笑みます。

太陽光発電も、家庭菜園も…、エコ暮らしは楽しみながら。

さらにもうひとつ、Oさんの“こだわり省エネポイント”は、太陽光発電システムを取り入れたこと。もちろん、太陽光発電の設置にはそれなりのイニシャルコストがかかるため、躊躇する方も少なくありません。しかし、電気料金の値上がりなどインフレを見越して試算すると、減価償却(元を取るため)の年数も短縮できるだろうと考えたのです。
また、冬に積雪が多いという気候条件も太陽光発電の設置には厳しいものと思われがちですが、「北陸の雪はベタ雪で屋根からズリ落ちるので、太陽光発電の利用にもまったく問題はありません」とのこと。
「FPの家」に太陽光発電を採用することで、オール電化にしても、アパートの時より今の方が電気料金はかなり安く済んでいるそうです。
さらに「毎月、数千円ですが、売電分(発電した電気から使った分を差し引いた電気)のお金が通帳に振り込まれるのが楽しみです」とニヤリと笑うご主人。
一方、「私にはまったくうまみはありませんけど…」と言う奥様ですが、キッチンに水を向けると笑顔があふれます。イタリア・ユーロモービル社のシステムキッチンに、ドイツ・ミーレ社の食器洗浄機、ステンレスに木をあしらったキッチン小物など、そのこだわりは相当のもの。IHクッキングヒーターの使い勝手もよく、「電気代が安いので料理をする楽しみも増えました」とのこと。
このほかご主人は、広い家庭菜園でさまざまな野菜づくりを実践しています。なす、きゅうり、トマト、たまねぎ、ほうれん草、キャベツ、長ネギ、にんにく…数え上げればきりがないほどで、これには奥様も大助かり。
「FPの家」でのエコ暮らしは始まったばかりです。これからもエネルギーは少なく、楽しみは大きく。そんなご家族の毎日が刻まれることでしょう。

  • 広いお庭&家庭菜園に囲まれ、自然の風合いにマッチした外観。屋根の煙突が薪ストーブのある証。

  • 一見 無関心を装いながらもご主人の気持ちをしっかりと理解している、笑顔の素敵な奥様。

  • 小学生のお嬢さんは元気いっぱい。スコティッシュホールドのマロンくんは、お嬢さんのされるがまま。