狭小地だからこそ活きる「FPの家」の開放感
限られた敷地を最大限に活かし、空間設計を工夫。外観はシンプルでありながら、エントランス部分にアクセントをつけて。
歴史が刻まれた家は、いわば旧家の証。それゆえ建物の老朽化や生活の不便さから改築や建て替えを考えるとき、さまざまな迷いや葛藤が生ずるものです。
奈良県天理市にお住まいのYさんも、少し前までは裏手にある旧宅でご両親と同居していました。とはいえ2人のお嬢さんが大きくなり、農業を営む親世帯と生活サイクルが合わなくなったことが新しい家を考えるきっかけに…。改築や二世帯住宅も視野に入れましたが、幸い近くに土地があったことから、実家と行き来できる今の場所での新築に踏み切ったのです。
「当初はコストを抑えようと、家づくりの計画を始めました。しかし、一生で家を建てられるのは一度なので、快適な家、納得できる家にしたいと思い、工務店さんから話を聞いて比較していくうちに『FPの家』がいいと思うようになりました」とご主人。
「土地が狭かったので、コンパクトで生活しやすく、快適な家にしたいと思いました。当初は30坪弱の土地にどんな家ができるんかな…というところからのスタートでしたが、『それなら間仕切りのない、家全体をオープンにする工法がありますよ』と勧められたのがFPでした」と奥様。
なるほどマイナスと思えた条件も、「FPの家」がしっかりとプラスに転換してくれたというわけです。
ご主人が毎朝、身をもって実感するFPの快適さ
今もご両親が住む家は十分すぎるほどの広さで、使わないお部屋もたくさんあるとのこと。「以前の家は隙間風がひどく、2階は冬寒く夏は蒸し風呂状態でした。今は快適そのものですね」と奥様。平日はもちろん、土日もお子さんの部活のために朝早く起きてお弁当作りをしており、冬の朝は本当に大変だったといいますが、今はまったく苦にならないそうです。
一方のご主人は今でも毎朝、旧宅に新聞を取りに行き、実家のトイレを使っているのだとか。「両親の健康伺いの意味もあり毎日欠かさず出かけています。2つの家の快適さの違いを、身をもって実感しますね」と笑います。
空間設計のこだわりを伺うと、「スペースが限られているので、まずシンプルさを追求しました。私が望んだのは、動きやすく使いやすいキッチン。2階の廊下にはオープンクローゼットを設置し、隠さずに見せる収納を工夫しました」と奥様。各部屋にクローゼットを作るのが難しく、タンスを置きたくなかったとのことで、4人分のスペースをそれぞれが管理。使い勝手もとても良いようです。
FPビギナーズとして、これからも快適生活を追求
Yさんご一家が「FPの家」に入居して驚いたのは、エネルギー効率が良いことからくる電気代の安さ。「8月は1階のエアコン1台、2階の2台をフル活用しても1万2、3千円と、驚くほど安くて大助かりです」と奥様。ただ、その分ご主人のお小遣いが増えているわけではないということですが…。
「電気代(ランニングコスト)を抑えられ、快適な生活はできているのですが、冬でも短パン・半袖で過ごそうとして、妻に怒られました」と笑うご主人。
「だって冬に半袖・短パンはおかしいでしょう!」と奥様。「『FPの家』の特長をフル活用するためにも、他のご家族がどんな暮らしをしているかを教えてもらい勉強しながら、これからも快適に暮らしていきたいですね」とも。
今まで一緒に暮らしていたご両親との“距離感”についてお伺いしてみると、「逆に以前より近くなった気がします」とご主人。
「こちらに入居してほどなく、可愛がってくれた曾祖母(ご主人のおばあさま)が亡くなったのですが、上の娘は毎日のように実家に線香をあげに行ってくれるんです」と教えてくれた奥様。ご両親もよくこちらの家に立ち寄ってくれて「快適や!」と喜んでいるそうです。
「以前は一緒に暮らしていても遠慮しながらの生活だったのが、別々に暮らすことで(家族みんなが)逆にいい関係になったような気がします」と口を揃えるご夫妻。
ご両親が暮らす実家と“スープの冷めない距離”に建てた「FPの家」。つかず離れずの新たな暮らしは、今まで以上に素敵な家族関係も生み出しています。
キッチンも小さいだろうと覚悟していた奥様は「玄関もキッチンも、ひとつひとつの空間を広々ととってくれてはるんで…」と感激。
1階は玄関からすぐにオープンな空間が広がる。奥様のお母様は「丸見えや」と驚いたそうだが、「いいねん、いいねん、FPはこれでいいねん!」と奥様は解説。
高校生のお嬢さんとは姉妹のような、若々しい奥様。仕事や家事をテキパキとこなす様子が目に浮かぶ。