FPの家

人が、あたたかい。

くつろぎ、やすらぎ、そして遊び心のある、理想の家。これからは家が趣味になる暮らしをしたいですね。

No.15

北海道 E様

デザイン性の話注文住宅

「借景」という、家づくりの贅沢

公園の風景を“わがもの”にしてしまう、大きなピクチャーウインドウ。長く厳しい冬も、お気に入りの椅子に身を委ね、薪ストーブの揺れる火を眺める贅沢な時間が流れる。

札幌から車で4時間半ほど。オホーツクエリア最大の都市・北見市は、北海道ならではの美しく広大な田園に抱かれた街です。
今回お訪ねしたE様の家づくりのきっかけは、さかのぼること数年前、地元工務店のオープンハウスを見学したことでした。
ひとめ見て「自分たち(夫婦)の思い描いていたイメージにぴったりで、『こういう家に住みたい!』と思うようになったんです」とEさん。自然素材を使っていること、またシンプルでありながら独創的な間取りや空間設計の工夫を魅力的に感じ、借家住まいを続けてきたEさんの心は揺さぶられました。
ただし、すぐに家づくりを始めたかといえば、そうではありませんでした。なんと土地探しに3年の月日を要したのです。「環境を楽しみながらの暮らしがしたい」と強く望むEさんにとって、家を建てる場所はとても重要でした。
そしてついに、理想ともいえる土地とのめぐりあい。それは住宅街の大きな公園に面した場所で、その一区画だけ奇跡的に空いていたのです。
かくして「借家」から「借景」へー。念願の家づくりがスタートしたのです。

家に託した熱い想いを、すべて思い通りの形に

工務店が“こだわりの家づくり”を実践しているように、Eさんの家づくりに対するご希望も確たるものがあり、今回の家づくりではそれらひとつひとつが見事に叶えられています。
まずひとつめは、くつろげること。珪藻土の壁やナラの無垢材を使った床など、内装には自然素材をふんだんに使い、気持ちのいい家に仕上がりました。
ふたつめは、やすらげること。これこそが、目の前に広がる公園の景色を借景として取り込むことでした。豊かな緑と大きな池のある公園には、冬になると白鳥が飛来し、優美な姿で羽根を休ませています。
そして最後のご希望は、遊び心がある家。工務店が得意とする独創的な設計の妙は随所に見られますが、Eさんのお宅でまず驚かされるのは、十数メートルもの長いアプローチを通って家に入るワクワク感です。縦に細長い敷地を逆手に取り、アプローチにはカーポートを組み込んで、玄関も通り土間風にしてあります。
また、リビングにはEさんたってのご希望で、炎のあたたかい薪ストーブを設置。家の南側は平屋の隣家に接していることから、両家の視界に入る窓には薪小屋を目隠しとして併設し、こまやかな気配りもなされています。
「工務店さんのつくる家を6年くらい見続けて、それぞれの良さがすべてインプットされ、自分の中で理想の家のイメージができあがっていたんです」とEさん。工務店との “以心伝心”が形になった、ご自慢の我が家なのです。

お気に入りの物を大切に、家とともに味わい深く

「普段は裸足なんですが、無垢材(ナラ)の床はあたたかみがあって足触りがとてもいい。珪藻土の塗り壁も朝夕の光の入り方で陰影ができるなど表情があって、壁を見ているだけでも気持ちがなごみます。そのうえ遮音性が高く、外の音が聞こえないうえに室内の音も外に漏れません。好きなハードロックも安心して楽しめますね」と嬉しそうに語るEさん。入居後まもない取材にもかかわらず、満足感が十分に伝わってきます。
「FPの家」の素晴らしさをことさら強調しなくても、入居後に肌で感じる心地よさ。FPの性能や特長を最大限に活かし、お客様のご希望をしっかりと叶えた空間設計は、プラスアルファの充足を提供しているのです。
「家を建てることは『1000本ノック』と言う人もいるくらい、次々と判断していかなければならず、確かに大変なこと。でも、私たち(夫妻)にはとても充実した時間でした。これからはこの家を基地にして、どのような楽しみがあるのかを2人で探していきたいですね」
生活信条は「なるべくシンプルに。少ない物、お気に入りの物を大切にして、家とともに味わい深くなっていきたい」とも。
最後にEさんはこんな素敵な言葉でしめくくってくれました。「今までは家づくりが、これからは家で過ごすことが、趣味になる暮らしをしたいですね」

  • カーポートから住まいに入る長いアプローチ。採光を考慮した強化ガラスの屋根を設けたウッドデッキ…。独創的な外観のE様邸は、公園を散歩する人の目を釘付けに。

  • キッチン・ダイニング側から眺めた1階の全景。階段や格子状の柱でスペースを区切りながらも、視線の抜けを計算した間取りは開放感にあふれている。

  • 2階にある書斎スペースからも公園の景色を堪能できる。この部屋でいろんな楽しみが生まれるに違いない。