FPの快適さを、クリニックにも

地元の人たちが通いやすい国道105号線沿いの好立地に建築。車の切れ目をとらえるのが難しいほど交通量は多い。

 秋田県南部、日本海に面する由利本荘市。このまちで地域の人々の健康を支える“内科クリニック”にはFP工法が用いられています。
院長のW先生は、このクリニックを開業する2年ほど前にご自宅を新築。鹿児島県屋久島生まれの先生は、縁あって故郷から遠く離れた秋田で医師としての歩みをスタートさせて二十数年、北国の寒さにも少しは慣れたように感じていました。しかし、新築した「FPの家」で暮らし始め、想像以上の快適さに驚いたのだと言います。
「以前の家は暖房をしている部屋だけが暖かく、お風呂や廊下との温度差はひどいものでした。ところが『FPの家』は家全体が均一に暖かく、快適さがまったく違う。ですから開業するにあたっては、FPの良さをクリニックにもぜひ活かしたいと思いました」。
内科一般に加え、糖尿病内科や消化器内科を診療科目とする地域の医療機関として、国道105号線沿いに開業したW先生のクリニック。交通量の多い立地でありながら、クリニックの中はとても静かで、FP工法の特色である気密性が優れた遮音効果を発揮。病院を訪れる患者さんを穏やかな気持ちにしているそうです。

最高の職場環境で、スタッフも笑顔に

 W内科クリニックでは、院長先生と看護師である奥様をはじめ、診療スタッフ全員が半袖の制服に身を包み、あたたかな笑顔で迎えてくれます。
開業から2年半を経て、職場環境としてFPのクリニックをどのように感じているのか、スタッフのみなさんにも伺ってみたところ…。
「うちのクリニックは、玄関を入った瞬間に、ほわっとやさしい暖かみが感じられ、患者さんにとっても心地よい空間だと思います」とAさん。
「一年中 半袖でいられるほど快適で、外の暑さ寒さも関係なく、スムーズに仕事をすることができます」とBさん。
「待合室の天井が高く、とても開放感があります。また、以前働いていた病院は検査室など窓のない部屋はじめじめしていましたが、こちらのクリニックは湿気の心配もなく快適です」とCさん。
さらに「うちの先生は声がとても大きいのですが、ここの建物はドアを閉めると声が外にまったく聞こえないので、患者さんのプライバシーを保つことができます」と検査技師のDさん。
また、医師は院長先生おひとりのため、診察室と検査スペースを行き来するとのことですが、「作業動線に配慮した動きやすい設計になっています」と、FPの性能に加え、工務店のプランニングにもとても満足していらっしゃいます。

個人病院ならではの“癒しの場”に

 ところで、質の高い医療を実践するために欠かせないのが、高度な診療技術と最新鋭の医療機器。院内に並ぶ数々の機器からは光熱費負担も大変だろうと思いきや…。
「FP工法ですから、クリニックも自宅と同様オール電化で、暖房費や照明費はもちろん、さまざまな医療機器すべてをまかなっています。もちろん最初は光熱費も相当の負担になるだろうと覚悟していましたが、実際には冬場で7万円弱、夏場で3万円前後と、一般の工法に比べると格段に安く済み、とても経済的です」とのこと。
これからのW内科クリニックの経営方針について伺ってみると、「大きな病院にはできない、個人の病院だからこそできることを誠心誠意行って、地域のみなさんに貢献できる医療を実践していきたい。また、大きな病院との『病診連携』も図りながら、困った時に来ていただける病院でありたいですね」と強い決意を語ってくれたW先生。
病気を患って暗い気持ちで通院する患者さんにとって、FPがつくりだす、湿気や温度差のない心地よい環境や明るい雰囲気も、重要な役割を果たしているようです。
「FPの家」が家族に心地よい住まいを提供するように、FP工法は地域医療の現場でも多くの人に“癒しの場”を提供して…。地域のみなさまと、そこで働くスタッフの健やかな毎日を力強く応援しているのです。

  • 玄関を入ってすぐの待合室は天井が高く、開放感あふれる空間に。快適さはもちろん明るさも、患者さんの心をなごませる。

  • スタッフの方々のあたたかさと空間のもつ快適さに、笑顔で帰られる患者さんも多い。