FPの家

人が、あたたかい。

夏も冬も本当に快適で、環境にもやさしい。お子さんたちを安心してお預かりできますよ。~S保育園の園舎~

No.22

神奈川県 H様

気密性・断熱性の話注文住宅

「みんないっしょの保育」を、より良い環境で

外観・内装とも木のぬくもりを生かした、FP工法の分園。自分の家にいるようなアットホームな雰囲気を醸し出している。

 神奈川県南東部、三浦半島に位置する国際港湾都市、横須賀市。今回お訪ねしたFPの建物は、子どもたちの笑顔あふれる保育園の園舎です。東京湾に面した三笠公園から車で20分ほどの坂の上に、「S保育園」はあります。1970年の開園以来、健常児と障害児をいっしょに保育することを通して「人を思いやる心」を育み、地域の人々に熱く支持されてきました。
もともとS保育園は坂の上の本園だけでしたが、少子化のなかでも入園希望者は後を絶たず、従来の建物だけでは受け入れが追いつかなくなりました。2008年には新たに分園を建築することになり、その時に採用されたのがFP工法だったのです。
「用地を探していたところ、地主である地元の建築業者さんに、子どもたちの環境にいい建物があると、『FP工法』を紹介されました。そこで、その地主さんの土地にFP工法で園舎を建てていただき、お借りしているのです」と語るのは園長のH先生。取材時には、坂の上の本園(定員)85名に加え、中腹にあるFP工法の分園29名を含め、S保育園全体で合計114名の保育に対応しています。

こだわりの保育方針が導いた、FPとの出合い

 障害のあるお子さんを分け隔てなく受け入れる保育理念の他にも、S保育園にはユニークな特色が数多くあります。
そのひとつが、手作りの給食とおやつ。栄養士2名を配置して子どもたちの発達に必要な献立を作成し、園内の畑で野菜を育て収穫の喜びを分かち合いながら、給食にも反映しています。
さらに驚いたのは、独特のクラス名。「なめこ」、「らっきょう」、「くす」、「うめぼし」、「むぎめし」「オキアミ」…これら自然の食材はすべてS保育園のクラスの名前で、大切な食材として日頃から献立に取り入れ、子どもたちも喜んで食べています。
「最初に見学に来られた方はみなさんびっくりされますが、入園するとすぐに慣れますよ」と微笑むH園長。なるほど朝礼でも「オキアミの日直当番の○○です!」などと元気よく挨拶しているお子さんの姿が印象的でした。
本園で作った給食を毎日分園に運んでいるというH園長に、FP工法の建物についてご感想を伺うと、「室内に一歩足を踏み入れた途端、夏の暑い日は本当に涼しく、冬の寒い日も暖かい。クーラーや暖房もほとんど使わず、省エネにもつながっています。何より空気が澄んでいるので、子どもたちにとって非常に環境の良い建物だとわかります」。
“こだわり”の方針をもつ保育園だからこそ、子どもたちに健やかな環境を与えたいと思う気持ちがFPとの出合いにつながったようです。

2棟目の分園も、快適なFP工法で

 毎日子どもたちと接する保育士さんにもお話を伺ってみました。この保育園の卒園生でもあるSさんは、「私が通園していた頃、周りは山でしたが今はすっかり住宅街になりました。でも、園の保育方針や内容はまったく変わっていないんですよ。分園の建物は木造の平屋で、家みたいな造り。1年じゅう快適に過ごせるのが嬉しいですね」。
後輩のYさんも「木のぬくもりがあって、床の足触りも心地いい。お昼寝の時間もみんな気持ちよさそうに眠っています。保護者の方も送り迎えの時に中に入ると、よく『あったかいね、明るいね』と話していて、とっても好評です」。
S保育園では、待機児童対策(0歳〜2歳児)として2棟目の分園を計画し、こちらも快適なFP工法での建築が進められています。京浜急行・新大津駅のほど近くに建築中の「新大津分園」は2012年4月の開園予定で、募集と同時に入園希望者ですでに定員29名が埋まってしまうほどの人気です。
「子どもたちを取り巻く環境は大きく変わり、昔のように野山を駆け巡ることはできない状態です。だからこそ、建物の中では子どもたちが安心して、のびのびと過ごせる場所であるべきだと思います。この園で心身ともに順調に発達して、将来の日本を担うようなお子さんたちを送り出したいですね」と、力強く語るH園長。
確かな伝統と実績で地域に愛され続ける保育園。子どもたちの健やかな成長に、これからもFP工法が少しでもお役に立てますことを。

  • この日の献立は、ジャムパン(サンドイッチ)、野菜コロッケ、にんじんソテー、きのこサラダ、卵スープ。みんな“おいしい顔”になっています。

  • 2012年4月の開園に向けて建築が進む、2棟目のFP工法「新大津分園」(取材時)。

  • 左)「子どもたちはみんな元気なので、毎日子どもたちからパワーをもらっています」と語る、保育士のYさん。 (右)「ものごころついた頃から保育士になりたかったですね。子どものことをいちばん考えている保育園だと思います」と語る、卒園生のSさん。