家づくりは、お嬢さんご夫妻からの提案で

厚岸湖を見下ろす最高のロケーションに建つ、2軒の「FPの家」。右手の2階建てがお嬢さん宅。釧路地方は北海道内でも地震の多い土地柄であることから、お嬢さんご夫婦は津波の心配がないことも敷地選びのポイントにしたという。

 北海道の南東部、釧路市と根室市のほぼ中間に位置する厚岸(あっけし)町。海の幸が豊富で、なかでも「厚岸の牡蠣」といえば全国区の人気です。
今回お訪ねしたT様のお宅は、厚岸湖を一望できる高台の一等地に建つ平屋。同じ敷地には娘さんご一家の住む2階建てもあり、2軒同時に建てた「FPの家」での暮らしはすでに10年を超えるベテランご家族です。
とはいえ、この土地に家を建てることになったのは、もともとご夫妻の意向ではなく、お嬢さんご夫婦から持ち込まれた相談がきっかけでした。当時、Tさんご夫妻は官舎住まいをしており、ご主人の定年を間近に控えた頃、お嬢さんご一家が新築を計画。その過程で「FPの家」の良さを知り、さらには工務店に探してもらった現在地のロケーションが気に入って、ご両親に相談したのでした。
「隣の敷地が空いているので、できればそこに私たちも家を建てて、一緒に住んでほしいと言われたんです。娘夫婦は共働きで、その頃は2人の孫も小さかったので、私たちがそばにいると面倒も見られますしね」と奥様。
しかし、Tさんも奥様も「FPの家」のことは娘さんから話を聞くまでまったく知らず、完成見学会に行って説明を聞いたのがFPとの初めての出合いでした。

心の底で待っていた?! FPとの出合い

“指先のおしゃれ”も楽しみのひとつという奥様(残念ながら写っていませんが…)。これからもお嬢さんやお孫さんの“頼りになる存在”であり続けることでしょう。

 「FPの家」の完成見学会を訪れた奥様が最も魅力と感じたのは、「湿気がない(=結露がない)」こと。以前住んでいた官舎ではひどい結露に悩まされ、押し入れの布団や衣類にはカビが生え、引越の際にほとんど処分したそうで、「今はそんな心配は一切ありません」とニッコリ。
そのうえ氷点下になる日が多い真冬でも、(灯油)ストーブ1台で家じゅうが暖かく、日中9時から4時くらいまではストーブを消していても大丈夫なのだとか。「友達が遊びに来ると『この家はあったかくて本当に住みやすい、いい家だよね』とみんな言うんですよ」と、“ご自慢の我が家”に目を細めます
10数年を経過した現在の住み心地も、「『素晴らしい』の一言ですね」とのお返事。外観も室内も新築当時と変わらないほどきれいな状態なので、周囲には「もうそんなに経ったの?」と驚かれるそうです。
さらに、こんなエピソードも語ってくれました。かつてTさんは別の場所に土地を所有しており、官舎を出てそこに家を建てることも可能でした。しかし、奥様がなんとなく気乗りせず、家を建てずにいたところ、娘さんから「一緒に『FPの家』を建てて住んでほしい」という誘いを受けたのです。奥様にとっては最高の暮らしで、「もしかしたら、こういうチャンスを待っていたのかも知れませんね」と微笑みます。

家は快適、外にも楽しみ…悠々自適の日々

 広い敷地を贅沢に使った平屋で、1年じゅう快適に暮らすのは、まさに退職後の憧れそのもの。「ムダなスペースをなくして、使いやすい家にしてほしい」というご夫妻のご要望に応えた空間設計も、機能的でありながら、ゆったりと落ち着けるものになっています。もちろん年齢を考え、バリアフリーにも配慮した造りになっています。
10数年前、2軒の「FPの家」を建てて以来、学校への送り迎えや夕食の支度など、お孫さんの面倒をみてきたTさんご夫妻ですが、当時は小さかった2人の男の子も今では立派な青年に…。しかし、今でも会社や学校から帰宅するとTさんの家で食事をすることが少なくないそうです。
二世帯住宅ではなく、親世帯・子世帯に合わせた2軒の家にしたことで、それぞれのライフスタイルとプライバシーが保たれ、理想的な暮らしを実現しています。そのうえ厚岸湖が一望できる立地は眺望が抜群で、近くには公園やパークゴルフ場もあり、子育てはもちろん、暮らすにも楽しむにもとてもいい環境です。
現在の奥様の楽しみは、旅行とカラオケ、そしてご主人と一緒に出かけるパークゴルフ。家にいても快適で、外にもたくさんの楽しみがある、充実の日々。「これからも親子、孫…家族みんなが健康に過ごせれば幸せですね」。そう語る奥様の笑顔が、ご家族みんなの安心をしっかりと支えているようでした。

  • 都会の人が羨ましがるであろう、平屋のたたずまい。風雪対策の「玄関フード」を備えたのは、寒さの厳しい地域ならでは。

  • ムダなスペースをなくし、バリアフリーにも配慮した室内。あたたかい雰囲気のこの家にお孫さんが来たくなるのもうなずける。

  • ご主人は以前、盆栽や庭いじりなどを楽しんでいたそう。その技は少なからず義理の息子さんに受け継がれた…?!