FPの家

人が、あたたかい。

家が新しくなるだけの在来工法なら、建てる意味はない。8年たっても快適なFPにして、本当に良かったです。

No.27

岩手県 S様

断熱性の話注文住宅

妙齢のSさん、30にして家を建てる

市の郊外にある新興住宅地に建つ、落ち着いたたたずまいのS様邸。新築当時はわずか4戸だったのが、今では数十戸が建ち並ぶ人気のエリア。

 東北地方のほぼ中央、岩手県の最南端に位置する「世界遺産・平泉」の観光拠点、一関市。今回お訪ねしたS様邸は、奥様が独身時代、お母様と相談して建てた「FPの家」です。新築後、Sさんは結婚して2人のお子さんにも恵まれ、入居から8年を経て、“ご自慢の家”には家族の歴史が着々と刻まれています。
 ちょうど30代を迎える頃とはいえ、若い女性が家を建てるのはさぞ勇気と決断が必要だったのではと想像しますが、「とにかく、冬あたたかい家を建てたかったんです」と語るSさんの口調からは、揺るぎない意志がうかがえました。
 新築のきっかけは、以前のお住まいが築30年を越えて古く手狭になったこと。ハウスメーカーのモデルハウスを何軒も見て歩き、もちろん情報収集も怠りませんでした。そのようななか、知己であった地元の工務店を通じてFPの良さを知り、社長宅やOB施主様の「FPの家」で身をもって快適さを実感。さらにFPパネルの製造現場である東北工場も見学して優れた性能を確認し、「建てるならFPしかない」という結論に至ったのです。

8年を経ても変わらぬ快適さ

 以前のお住まいで大変な思いをされたのは、言うまでもなくSさんよりもお母様です。「今はFPの快適さに慣れてしまいましたけど…」と前置きをしながらも、昔の暮らしを振り返ってくれました。
「前の家はとくにお風呂やトイレ、台所が寒くて、辛かったですね。ここ一関では11月から4月までびっしり暖房を使いますが、寝る時には水道の凍結防止のため、“水落とし”をしなければならないほどですから」と。
 もちろん、今はそのような心配はまったくなく、「入居から8年以上たちますが、住み心地は新築の時とまったく変わらないですね。とくに冬あたたかいのは、主人も喜んでいます。どの部屋、どの場所にいても室温が変わらず、快適に過ごしています。冬によそのお宅に行くと廊下などが寒くて、よその家には泊まれないなと感じます」とSさん。
 また、Sさんが上のお子さんを出産したのは11月のこと。子育ての環境としても「FPの家」は最高だったようです。
 「同じ時期に出産した友人からは、授乳の際、夜中に暖房をつけて、部屋があたたかくなってからお乳をあげたり、お風呂に入れる時も、脱衣所があたたまるのを待たなければならないなどの苦労話をたくさん聞きました。もちろん、我が家ではそのような苦労も一切ありませんし、子育てもラクでしたね」と微笑みます。

在来工法 vs FP工法

 岩手県といえば東日本大震災では被害も大きく、一関市も震度6程度の大きな揺れが複数回あり、Sさんのお宅も外壁や壁のクロスにひび割れを生じました。それでもSさんからはこんな話を伺えたのです。
 「震災時には停電になって暖房も止まりましたが、FPの蓄熱効果で室温が急激に下がることはなく、暖房なしでも停電を乗り越えられました。これも『FPの家』のおかげですね」と。何かと心細いなかで、室温が10℃以下に下がらなかったことは気持ちを強く保つ上でもさぞ大きかったことでしょう。
 ところで、母と子2人で相談して建てた家ですが、実はお母様、「在来工法」にするか「FP工法」にするかをたいそう迷われたそうです。それは広い家を建てたいという思いからだったのですが…。
 しかし、Sさんは「在来工法だと家が新しくなるだけで、建てる意味はないと考えました。小さくてもあたたかい家というのを、私は譲れなかったんです。8年以上たった今も新築の時と同じ環境で快適に暮らせているので、FPにして良かったとあらためて実感しています」とのこと。
 いつまでも変わらぬ快適さが続くこの家で、お子さんたちの成長の歴史とともに、ご家族の素敵な物語がたくさん綴られていくことでしょう。

  • この家の“若く美しい大黒柱(?)”Sさん。(この日、お仕事だったご主人には会えませんでした)

  • ご自身がこだわったリビングの吹き抜けと腰壁がお気に入りというお母様。

  • 仕事をもつSさんに代わり、家事はお母様の担当。快適で使いやすいキッチンで、食事づくりも楽しく。