多くの提案と工夫をしてくれた、大工さんに感謝
庭も広いため、子どもたちは屋外でものびのびと…。この日はあいにくの空模様でしたが、屋根には7.8kWもの太陽光発電を搭載し、光熱費の節約にも大助かり。
「世界遺産・平泉」の観光拠点、岩手県一関市の中心部から車で20分ほど。穏やかな田園風景の一角に、4軒の「FPの家」が建ち並んでいます。
まずお訪ねしたのは、20代のAさんご夫妻のお宅。奥様のお母様と幼い3人のお子さんたちも賑やかに迎えてくれました。
以前は築30年ほどの市営住宅で暮らしていたご一家ですが、家族が増えて手狭になり、快適な住まいを求めて新築を決意。ハウスメーカーの展示場を見て歩くなど情報収集もしましたが、周囲から「FPの家」の良さを聞いていたことに加え、東北工場(花巻市)の見学会にも参加して性能の高さを実感し、迷わず「FPの家」に決めたそうです。
「見学会に参加した時、現場で働いている大工さんの豊富な知識や家づくりに対する思いなどを聞くことができたので、信頼して任せることができました」とご主人。
「子どもたちは3人共まだ小さいですが、建築中に、将来机が必要になるだろうからとカウンターをつけてくれたり、脱衣所の棚は下に穴をつけてタオルが引っ張り出せるようにしてくれたり、大工さんからいろいろ提案してもらい、工夫してくれたのが嬉しいですね」と奥様。
Aさんのお宅で驚いたのは、キッチンのそばに設置することの多い保冷室「クルム」が玄関の横に設置されていたこと。「子どもが小さいので、買い物をしてきてキッチンまでの移動は大変ですが、玄関横に設置したことで買ってきたものをすぐに収納でき、生活しやすい動線ができました」と、ご夫妻のお気に入りのひとつです。
FPタウンの住民であることを誇りに思う、この街の若きリーダー・Aさん。
子どもたちが大きくなったら「広い庭で流しそうめんをするのが夢」と語ってくれたAさんの奥様。
子どもたちがのびのびと走り回ることのできる、広々リビング。奥の小上がりは、家族全員のお気に入りスペース。
経済性、住み心地、すべてに満足
ツートーンのコントラストや、バルコニー、出窓の凹凸など、独創的で美しい外観。趣ある庭も、建物のたたずまいに落ち着きを添えて。
次にお訪ねしたのは、60代のBさんご夫妻のお宅。Aさんのお宅の裏手にあり、FP歴では1年半ほど、Aさんご一家の先輩にあたります。以前のお住まいは北上川のそばの古い一戸建てでしたが、国の水防災事業による立ち退きのため新居を求めることになり、土地探しをしている時に、FPを扱う工務店と出会ったのです。
「FPの家」のことは聞いたことがあったものの、実は半信半疑だったというBさん。そのうえ、仙台で暮らしている2人のお嬢さんのおひとりは、以前ハウスメーカーにお勤めでした。
「家づくりでは娘たちの意見もだいぶ取り入れたね。でも、ハウスメーカーで建てようとは思わなかった。長く住むためには、信頼できる大工さんのいる近くの工務店で建てるのが一番だと考えたからね」とご主人。実際、「FPの家」の展示会や見学会に何度も足を運び、作業現場も見学。気密の検査も見て性能の良さを理解し、地震が来ても大丈夫だと確信を持てたそうです。
築40年ほどの旧宅ではファンヒーターを4台も5台もたいており、お風呂も灯油だったため、冬場の灯油使用量は1,000リットルできかなかったとか。オール電化にして心配だったという電気代も、太陽光発電(4kW)を採用したこともあり、灯油代、ガス代がかかっていた以前に比べ、光熱費全体では安くついているとのことです。
何より住み心地にも大満足で「今はあったかいのが一番ですね」と奥様。「朝から夜まで暖かく、家を留守にしていても暖かさが保たれているので、こんなにいいものはないと思ったね」とご主人も目を細めます。
「家づくりでは娘たちがああでもない、こうでもないって言ってね。私の理想は入っていませんよ」と言いながらも、まんざらではないご主人。
「前の家では結露に悩まされましたが、今はまったく心配ないのが嬉しいですね」と奥様。
1階のリビングは、2人暮らしには贅沢なほど開放的な空間に…。B様邸の小上がりを見て、Aさんもプランに組み込んだのだとか。
幸せはぐくむ、FPタウン
ツートーンのコントラストや、バルコニー、出窓の凹凸など、独創的で美しい外観。趣ある庭も、建物のたたずまいに落ち着きを添えて。
現在、Aさん、Bさんご一家と、隣接する2軒を含めた4世帯が、同じ「FPの家」に住む仲間です。
「先に住んでいる人たちの話を聞いていろいろ情報交換できますし、家の構造や性能が同じなので、暮らし方についても気軽に相談でき、何でも話し合って、これからもより快適な暮らしができそうですね。また近所づきあいも多く、子どもたちの面倒を見てくれたり、可愛がったりしてくれるのもありがたいですね」とAさん。
「夫婦だけの2人暮らしは年をとるごとに寂しくなりそうだけれど、Aさんのところの子どもたちが毎日のように遊びに来て賑やかだし、自分の孫のように思っているからね。これから先も快適な暮らしを続けながら、近所づきあいを楽しんでいきたいね」とBさん。実はBさんのお宅の2階には、離れて暮らしているお嬢さんたちの部屋もしっかり確保されていますから、近い将来、ご家族が増えるのかも知れません。
4世帯はこれまでも、花見の会、焼き肉の会など、さまざまな形で交流を深め、楽しんでいます。
「自分たちは親しみを込めて、ここを『FPタウン』と呼んでいます。もっと『FPの家』がたくさん建って、『FPタウン』の仲間が増えていけば、もっと嬉しいですね」と話してくれたAさん。
敷地にはまだ余裕があり、FPタウンの仲間がさらに増えることも期待できそうです。触れ合いが奏でる幸せな時間がいつまでも続き、FPタウンがより素敵な街になりますように…。